「抑制性の神経伝達物質」GABA（ギャバ）
最近お菓子からサプリメントまでよく聞くGABA（ギャバ）が含まれています。このGABAがどのような原料から作られているのか。又GABA（ギャバ）の効果についてしらないままに摂取しています。このGABA（ギャバ）について調べてみます。GABA（ギャバ）は人や植物、動物の体内の潜在する天然アミノ酸のひとつとのことで、γ-アミノ酪酸（Gamma Amino Butyric Acid）の略でGABA(ギャバ)と呼ばれています。チョコレートに含まれて販売されていますがGABA（ギャバ）は主に脳や脊髄の興奮を鎮めたり、リラックスをもたらしたりする役割を果たしているのです。「抑制性の神経伝達物質」として働いています。日常的なストレスの軽減、ストレス対策等にGABA(ギャバ)は注目を集めている成分です。気持ちを落ち着かせ脳内の興奮時に分泌されるドーパミンを抑えてリラックス状態へと導く効果があります。しかし現代ではストレスが多くなってしまっており、体内のGABA（ギャバ）では不足、特に高齢になってくるとGABA（ギャバ）の分泌が少なくなる傾向になるためにストレスに晒される結果となり興奮分泌ドーパミン等の神経伝達物質が過剰に分泌するのを抑えることができなくなりリラックスできずに緊張感が続いてしまっています。このストレスから解放するには３０ｍｇ（日）が必要と言われています。しっかりとGABA（ギャバ）の効果を実感したい場合は、50～100ｍｇのサプリメントで摂取できればストレス軽減されます。
GABA（ギャバ）が含まれる食品
発芽玄米で、100g中に10mgのギャバが含まれ、トマト、なす、アスパラガス、かぼちゃ、きゅうり、メロン、みかんなどの野菜や果物、漬物、キムチなどの発酵食品に、ギャバが多く含まれていることが分かっています。近年キムチからGABA（ギャバ）を効率よく生産できる乳酸菌が発見され、その乳酸菌を利用してGABA（ギャバ）を生産しチョコレート、飴、コーヒー、醤油などへGABA（ギャバ）を添加した多くの食品が販売されています。GABA（ギャバ）の発見は1950年頃に哺乳動物の脳からギャバが初めて抽出され、又ギャバが神経中枢で働く抑制系の代表的な神経伝達物質であることがわかりました。1984年頃にGABA（ギャバ）が認識されテレビ番組や雑誌でたびたび紹介されるようになり一般的に認知されることになりました。医薬品としても使われているGABA（ギャバ）ですが、厚生労働省の通知する日本国内での食薬区分は、2001年以降には食品として扱われています。
現代の超ストレス社会を生き抜くためにはGABA（ギャバ）を積極的に摂取していきたいところです。